DAY7 PROJECTS FAIR / TSG Creative-LAB.|ASIBA

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2025.12.24
スタートアップはただの手段に過ぎない。問いに合った形で社会に何を届けるかが重要だ。Creative-LAB.では、起業家、アーティスト、研究者が集い、問いから形を探るプロセスを重視する。AI時代だからこそ、0→1の創造力を持つ人間の価値が問われる。次のチャレンジに向けた3期生募集が始まる。
#Creative-LAB.#Startup#Question

11月30日、Tokyo Innovation Baseにて、3ヶ月に及ぶCreative-LAB.を締めくくるプロジェクト・フェアが開催されました。Creative-LAB.では、1月から実施する3期生に向けたトークセッション「つくることは、生きること-自分のクリエイションを社会に接続させるには」と、2期のクロージングセッションの2つを実施しました。

3期プレイベント「つくることは、生きること-自分のクリエイションを社会に接続させるには」

ASIBAの二瓶・森原(司会)と、メタバース・プラットフォームを開発するMEsO株式会社代表でアーティストでもあるa春さんによるトークセッションが行われました。

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ここで語られたトピックで印象的だったのは、「世の中にはスタートアップ像に対して強い思い込みがある」というものです。

  • 調達額が大きいほど優れている
  • 高速でスケールさせることこそ正義
  • プロダクトは最速で仕上げて市場に投げるのが当たり前

確かに、スケールの大きな事業を目指すことが重要なのは事実です。しかし、そのような単一的な価値基準は、むしろ私たちの可能性を狭めてしまいます。

a春さんの言葉でハッとしたのは、「スタートアップは思想を届けるためのメディウム(媒体)のひとつに過ぎない」という視点でした。スタートアップである必要はない。作品、イベント、場、コミュニティ、研究、、、問いに合う形なら、なんでもいいのです。

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また、次のようなことも語られました。

「いいアーティストといい起業家は、実は同じことをしている。 新しい価値をつくり、それを世界に伝える存在である。」

大切なのは最初から「起業」という型を選ぶことではなく、自分が抱えている問いにふさわしいメディウムを見つけていくこと。スタートアップは、そのための1つの方法にすぎません。もちろん強力な手段ですし、必要なら使えばいい。けれど、絵でも、場づくりでも、研究でも、コミュニティでもいい。大切なのは「問いに合う形」で社会に届けることなのだと感じます。

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だからこそCreative-LAB.では、起業家・アーティスト・デザイナー・建築・研究など、多様なバックグラウンドの人が混ざりながら、各々のプロジェクトを進めています。

形から入らない。問いから形を探していく。

それがCreative-LAB.の根底にあるスタンスなのだと、改めて実感しました。

Creative-LAB. 2期 クロージング・セッション

クロージングセッションでは、それぞれの活動や成果を「4つの問い」に答えながら振り返っていきました。

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内容はアート、ワークショップ、プロダクトなどバラバラでしたが、どのプロセスにも共通点がありました。それは、「問う」→「試す」→「別の形が見えてくる」という流れです。たとえば、

  • 創作に慣れていない人が安心して表現できる方法を探す中で、「自己内省 × アート」というワークショップの型にたどり着いた人
  • 大人が創作を楽しむ場を模索する中で、「自由すぎると逆に動けない」という気づきから、アクセサリーづくりという「適度に制約のある創作体験」へとピボットした人
  • 素材の存在を忘れてしまう現代への疑問から、「目的達成ではなく問いを生むための道具」というプロダクトを生み出した人

どのプロセスも、試すたびに、問いがより鮮明になり、それに合う形へ変化していってました。

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問いと実践の繰り返しは、楽とは言えません。しかし、その負荷こそが、3ヶ月でいちばん人を変えていったのではないでしょうか。展示されていたのは、うまくいった結果よりも、問いを抱え、揺れながらも前へ進んだ3ヶ月でした。その生々しいプロセスが、場の熱量になっていたように思います。

AIの時代だからこそ、0→1を諦めない人でありたい

プレイベントでのトーク中、a春さんがこんな話をしていました。

0→1は人間の感受性や身体性から生まれます。AIは1→100の領域を加速させるけれど、最初の0→1は、まだ人にしかできません。

最近はボタンひとつで画像も文章もアプリも作れてしまいます。気を抜くと、「考えること」より「作ってもらうこと」の方が速くて楽です。

しかし、AIで形を作るのは便利でも、問いそのものは、自分の感受性からしか生まれない。問いを手放してしまった瞬間、創作やプロジェクトは「自分のもの」ではなくなってしまうのではないでしょうか。

だからこそ、

  • 「なんでこれをやりたいんだっけ?」と問い続けること
  • 新しい視点でフィードバックを受け、揺さぶられること
  • 試作品がうまくいかなくても、また作り直すこと が大切です。

効率的ではないし、遠回りにも見えます。しかしそれは、人間だからこそできる0→1の時間です。ストイックに自分で0→1を考える場所が、どんどん失われていく今、「Creative-LAB.」は脳みそを筋トレする「Creative Gym」とも言えます。

スタートアップだけが答えじゃない。問いに合う形を見つけるための3ヶ月

Creative LAB. 3期 応募受付中

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Creative LAB.は現在、3期の応募を受け付けています。ここは「起業したい人だけの場」ではありません。

作品、コミュニティ、研究、イベント、プロダクト、サービス…。どんな形をつくってもいいし、途中で形が変わってもいい。そもそも形にする前の「探索」の段階でもいい。本質的に求めているのはアウトプットの種類ではなく、姿勢です。

  • 自分の「問い」を手放さずに向き合いたい人
  • 自分の専門や関心を活かしながら、新しい形を試してみたい人
  • まだモヤモヤの段階でも、歩き出す意思がある人

私たちが3期で出会いたいのは、そんな人たちです。Creative-LAB.は、事業というメディウムも、作品や場、コミュニティ、研究というメディウムも、まずは一度「試せる」場所にしたい。起業家でも、アーティストでも、研究者でも、デザイナーでも、学生でもかまいません。肩書きの前に「探究者」であることを大切にできる人と一緒に走りたいと思っています。

締め切りは1/9です。

あなたの問いが、どんな形で世界に触れたがっているのか。 その旅路を、一緒に見届けられたら嬉しいです。

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